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楽天西友 ネットとリアルの融合
楽天グループが西友に出資して1年。楽天流の西友立て直し策が見えてきた。4月からはネットスーパーのアプリを実店舗でも利用できるようにして、ポイント還元でそれぞれのお客に相互利用を促す。
楽天グループが西友を「OMO(オンラインとオフラインの融合)リテーラー」に育てる先には、競争が激化する食品EC市場を深掘りする野望も見える。
「日本を代表するOMOリテーラーに」
3月末の土曜日、東京都武蔵野市の「西友吉祥寺店」は買い物客でにぎわっていた。
店頭で目を引いたのが、出入り口に設けられた「楽天ポイント」をPRするのぼりや、勧誘員のスタッフ。
「新しいお得、はじまる。」のキャッチコピーを掲げ、クレジットカード「楽天カード」の説明や新たなスマートフォン向けアプリの特徴などを説明するチラシも積極的に配っていた。
楽天グループと西友は4月26日から、西友のネットスーパーと実店舗の両方で使える新たなアプリを導入する。
共同で展開する「楽天西友ネットスーパー」向けに開発したアプリを、西友の全国約330店でも使えるようにする。
店舗ではスマートフォン決済「楽天ペイ」で支払いできるほか、楽天カードを使えば効率的にポイントをためられるようにもなる。