その他
宅配ロッカー 宅配の再配達回避へ、設置台数増加が急務に
今やほぼすべての新築マンションに設置されている宅配ロッカー。
ロッカー付きマンションが定着するとともに、課題も浮き彫りになりつつある。
東京・豊洲で3月より購入者への引き渡しが始まったタワーマンション「ブランズタワー豊洲」。
総戸数は1152戸と、開発した東急不動産にとっては過去最大の物件だ。
このマンションには東急不動産にとって、もう1つの過去最大がある。
宅配ロッカーの設置台数だ。合計232台。共用施設が集結する4階フロアの一角には、宅配ロッカー専用の空間がいくつも設けられ、黒色のロッカーが所狭しと並ぶ。
日本通信販売協会によれば、2020年度の通販売上高は10兆6300億円と、前年度と比べて2割以上も増加した。
2020年に首都圏で分譲されたマンションは、そのすべてに宅配ロッカーが設置されている(東京カンテイ調べ)。
2010年代初頭には小規模マンションなどで採用を見送る事例も散見されたが、今や必須の設備となっている。